
もう随分と昔のことではありますが、余命半年と診断された患者さんを担当し、癌と診断された時の苦悩やライフレビューから、その人の価値観を尊重することの大切さを学びました。その後、在宅で家族に看取られ亡くなったことを奥様が手紙で知らせてくれました。その時に、いつかホスピスで働きたいと思いました。
2015年に当院に緩和ケア病棟を開設することが決まり、教育課程の受験希望者の募集があったことから、ぜひチャレンジしてみたいと思い受験しました。教育課程に入学したのは2014年のことです。教育課程は働きながら受講できる9か月間のコースで、学業と仕事の両立は大変でしたが、病院からの学費補助や、業務調整など、上司やスタッフの協力があり楽しく学ぶことができました。
当院のような恵まれた環境での支援があったことで、無事に緩和ケア認定審査に合格することができたと思っています。これからは、今までの学びを生かし、緩和ケア病棟に入院された患者さんの価値観を大切にし、安心して過ごしていただくためのお手伝いができるよう、認定看護師として頑張っていきたいと思います。