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2023年度のはじまり
春4月、和風月名で『卯月(うづき)』。卯の花の咲くころの意ですが、皆さま卯の花をご存知ですか? 私、 “おから”が真っ先に浮かびましたが、もちろん違います。初夏に小さな花を咲かせるアジサイ科の空木(うつぎ)の花を卯の花というのだそうです。陰暦4番目の月の名をそのまま陽暦に使っているので季節はズレていますが、真っ白で可憐な花は新年度にふさわしいと思いませんか。
さてその新年度、皆さまどのようにお迎えでしょう。入学や新社会人として新しい暮らしのリズムを刻み始めた方もたくさんおられるでしょうね。当院の看護部も2023年度は心機一転、全7部署のうち4部署のリーダーが変わって新年度をスタートさせました。これ決して看護部長の英断などではありません。積年の課題、そして状況に適うための不可避の決断でしたが、私は“変わる・変える”ということについては良いイメージをもっているのです。和の思考では諸行無常、世に常なるものはなく、うつろうあれこれに身を投じてしなやかに生きていく、そんなことに憧れたりもしております。変化は不安定さと捉えることもできましょうが、変わらない・変えることができない強固なものは、時に邪悪ですらあるかもしれませんし、そういう意味では柔軟に変えていけること、変化の中で新しいもの・よいものを創っていける思考を強みにしたい、そんなふうにも思うのです。チームや組織はリーダーやメンバーが変われば、その在り方も変わります。個人にあっては、異動や職位の変化、周囲の支援者の変化によってモチベーションも変るでしょう。なんにしても、変化に抗うよりは、今この時の刹那を大切にして、新しい成果を生み出せるような前向きな思考で毎日を過ごせるようでありたいですね。
看護部長 柏谷優子
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