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健診看護の新たな取り組みを紹介します
健診センター看護師Kです。今回は、昨年から始めた人間ドック受診後の支援活動について紹介します。健診看護師は問診で、前回要治療・要精密検査だった検査項目について、医療機関受診状況を伺っていますが、せっかく人間ドック・健診を受けていても、早期発見・早期治療のチャンスを放置してしまう方が残念ながら約半数いることが気になっていました。そこで、受診行動に影響する要因について看護研究のテーマにとりあげ、未受診の理由についてアンケート調査したところ、「忙しくて時間がない」、「面倒」、「自覚症状も無いしまだ大丈夫だと思った」等の回答が多くありました。そのため、医療機関受診の必要性をより分かりやすくお伝えするために、「要治療・要精密検査となった項目、いつまでに何科を受診したら良いのか」を明記した二次受診勧奨用紙を結果に同封し、電話による受診状況の確認を始めました。これまで健診当日中心であった関わりから、受診後支援をすることで、看護師の活動範囲を拡大することにつなげています。今のところの成果としては約8割の方は期限までに受診をすませ、感謝の言葉をいただいています。また、電話の時点では未受診だった方も、「忙しさを理由に後回しにしていたけど、この電話を機に時間を作って近々受診します」と前向きな反応が多くきかれています。受けっぱなしのもったいない健診にならないように、健診看護師として受診者の健康の保持・増進のためにできることを継続していきたいと思います。入院病棟や外来とは違って、受診者さんと直接お会いできるのは年1回の短いお時間ですが、「昨年もあなたにお話を聞いてもらいました」、「今年も会えて良かった」と覚えていてくださる方もいてとても嬉しく思います。次回もここで人間ドック、健診を受けたい!と思っていただけるように健診スタッフ一同、これからも頑張っていきます。
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