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『乾燥する季節に手肌を守る保湿ケア』
皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCN)のNです。
秋が訪れ、美味しい果物や温かい食べものにほっとする反面、肌の乾燥が気になる時期になってきました。看護師にとって手荒れは一年を通じての悩みですが、この季節は特に注意が必要です。
手荒れ対策にはさまざまなアプローチがありますが、今回はその中でも保湿剤についてお伝えします。私自身、若い頃はひどい手荒れに悩んでいた一人。だからこそ今でも「おすすめのハンドクリームありますか?」と聞かれると、つい熱が入ってしまいます。
看護師を対象にしたある調査では、手荒れを経験した人が80%以上にのぼり、保湿剤を使っている人は86%と多いにもかかわらず、実際の塗布回数は1勤務で0~2回程度と少なかったという報告があります。つまり、保湿の意識はあっても、回数が少なく時間が確保できないという現実があるのかもしれません。
手荒れも、褥瘡ケアと同じく「予防」が大切です。
手洗いや消毒のたびに保湿するのが理想ですが、忙しい業務の中ではなかなか難しいものです。そんなときにおすすめなのが、IAD(失禁関連皮膚炎)予防にも使われている撥水性保護クリームです。たとえば「コラージュフルフル撥水保護クリーム」は、保湿と保護が1本ででき、しっとりするのにべたつきが少ない使い心地です。
保湿剤は、勤務中に「4回塗る」ことが効果的という報告もありますが、撥水性クリームを使えば保護効果が長持ちしやすいのも利点です。
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また、寝る前の保湿もお忘れなく。就寝中は皮膚の修復が進む時間帯ともいわれ、しっかり保湿することで手肌の回復が期待できます。
この秋は、美味しいものを楽しみながら、自分の手にもひと手間を。
日々のケアで、心も肌も気持ちよく過ごせることを願っています。
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